ファミコンRPG探訪 完走した感想

SDガンダム外伝 ナイトガンダム物語

言わずと知れたSDガンダムを題材としたゲームです。

インターフェース

ドラクエ的な見た目でわかりやすい。
個人的にはカーソルを動かすときに滑りやすい印象でしたが、おおむね触り心地は悪くなかったです。
ウィンドウ内のカーソルが上と下でつながってないことについては人によるでしょう。

見た目

ドット絵が非常に丁寧で見やすく、SDガンダムのコミカルさも出ていて好きでした。
個人的には町中の道路になっている砂地が2コマアニメし続けているのはなんでだろうとずっと気になってました。

バトルシステム

物理と魔法のオーソドックスなタイプです。
魔法には属性があって、かけられた対象者によって威力が変わるという仕組みがありますが、どの敵がどの属性に強そうかどうかが(少なくともガンダムをほとんど知らない私にとっては)見た目や名前で判断できないのでそこはつらいポイントだったかもしれません。
後述しますが、魔法攻撃のほうがダメージ量的には若干有利目に作ってありそうでした。

特筆すべきはバトル中に味方キャラが参戦してくるところです。
物語中盤までに7名の味方キャラが集まりますが、パーティとして連れて行けるのは主人公のガンダム含めて4名までで、後の3名はお留守番になります。
この留守番キャラが参戦してきていろいろ戦ってくれます。
ただし、留守番キャラには参戦したバトルでしか経験値が入らない関係でほぼ1ダメージ製造機になってしまうという微妙な要素でもありました。

バトルの難易度・バランス

全体的にはバランスが悪いほうだと感じました。

物理攻撃に関しては計算式が原因なのか、敵によって被ダメが1か50かみたいな別れ方をしてしまい、敵の痛恨を食らうとそれがより顕著に出てしまっていました。

それでいて魔法攻撃に関しては属性による弱点や耐性のシステムがあるにしても、物理攻撃に関してダメージ量が大きく、その周辺の敵からは1ダメージしかもらわない楽勝状態であっても全体魔法を使ってくる2匹に半壊させられるようなケースが目立ちました。

上記のように急にパーティメンバーがやられるケースが多いにもかかわらず、復活の魔法を覚えるのが超終盤のレベル31(タンクの場合)なので、そういう理不尽なやられ方をすると町に戻らなければならなくなるのが厳しいポイントでした。

また、プレイ中は敵の回避率が異常に高いことが気になりました(25%ぐらいで避けられる)
これは後々経験則でわかるのですが、おそらく敵とのレベル差で命中率が下げられるような仕組みが入っているのではないかと推測します。
明らかな格下のザコ戦ではほとんど外しませんが、逃げてばかりいるとかなり進行に支障がでるようになりました。

経験値テーブルは、序盤はいいものの終盤にかけて結構厳しめな印象を受けました。
バトル終了時の経験値表示は実際はパーティメンバー数で割られてしまうのですが、画面上それがわからなくなっているため注意が必要でした。
最終的に裏技的なもの(ひょうほうのしょを増殖させてレベル上げ)をして楽をしてしまいましたが、これをまともにバトルで稼ごうとするとかなり時間がかかりそうに思います。
レベル1つの違いが結構な与ダメと被ダメ(とおそらく命中率)の変動を生むようになっているため、クリア時の平均レベルは33と低めの数字に落ち着きました。

総合的にみて

おおむね面白かったですが、私のゲームの進め方の特性から命中率が悪い状態で進めることが多かったために結構その点でイライラしていたことが多かったと思います。
あと明らかに復活魔法を覚えるタイミングが遅すぎて、システム面ではそこが一番気になりました。
見た目・インターフェースなどについてはかなり遊びやすい分類ではないかと思います。


文章:せかぴー(@second_pz