ファミコンRPG探訪 完走した感想

貝獣物語

ファミコン世代の方は友達の家で見たことがあるのではないでしょうか。
スーファミ世代の方は大貝獣物語を覚えていらっしゃるかもしれません。

インターフェース

オーソドックスドラクエタイプ。マルチウィンドウのあれです。
ボタンを押しっぱなしにすると連打扱いになって話すコマンドを誤射するのが気になりました。
あとウィンドウ内のカーソルが上と下でつながってません。

見た目

ドット絵はファミコン中期ぐらいの若干のっぺり感がある見た目です。
敵キャラの種類(と色違い)が結構豊富で、しっかり描かれているなという印象でした。

バトルシステム

ザ・物理と魔法のオーソドックスなタイプです。
ただし、攻略サイトによると攻撃魔法に付与されるべき係数がバグで無効になっているため攻撃魔法に意味がないという状態になっているようでした。
実際殴るのと変わらない威力なので採用する意味がないです。
また、にげるの成功率が体感4~5割ぐらいと結構低いです。
そのかわりにクピクピの特技(後述)エスケープが95%ぐらいで逃げ成功するので、逃げるときはこっちメインになってました。

バトルの難易度・バランス

正直かなり悪いです。特に終盤。

敵の物理攻撃は1ダメージか100ダメージかみたいな極端な割れ方をします。
こちらのレベルなり防具なりがそれなりにそろうと1ダメージ以下になってました。

また、素早さの概念がないうえに「敵グループ全員が攻撃してから味方全員が攻撃するか、その逆か」の2パターンを50%ずつで抽選しているような感じでした。
仕様からすれば当たり前ですが、弱い敵でも先制されることが多くその点のストレスは大きかったです。

もう一つ、経験値テーブルが急坂かつレベルが上がった時のパラメータの上がり方が大きいです。
序盤は装備変更も大きいアドバンテージを持っていましたが、終盤はレベルが1上がることによるアドバンテージが大きかったです。
なお敵を倒したときの経験値が異様に低く、若干弱めの敵を倒し続けたほうが結果的に早くレベルが上がるというのがなかなかたまりませんでした。

イベント

後から振り返ると結構フラグが少ないなあという感じです。
その割にワールドマップの端から端までウロウロさせるつくりになっていて、攻略サイトを見てなかったらなかなか大変だったろうなと思います。

総合的にみて

レベル上げによる恩恵が大きいという点が個人的にはとてもポイントが高いです。
(時間がかかったとしても)レベルを上げればクリアに近づくということでもあるので、その点ではやっていて大変さを感じることはなかったのですが、昨今のレベル上げが必要ないゲームを多くやっている方は今やるとかなり苦痛に感じるかもしれません。

序盤からマップの変なほうに行くだけでかなり強めの敵と戦わされたり、終盤に入ってからの敵キャラのインフレ度合いがすごい割には経験値がほとんど入らないといったあたりのバランスの悪さが目立ちました。

ただかなり悪く書いてはいますが、結構好きな部類ではありました。
最終ダンジョンの謎解きがかなり理不尽ではあるものの、バトルのバランスは一応レベルを上げさえすればなんとかなるものではあるので絶望的に難しいわけではなかったところはよかったと思ってます。


文章:せかぴー(@second_pz