ファミコンRPG探訪ではなく無念を晴らす枠(毎週土曜日10時~13時)でクリアしました。
やった感想を残しておこうと思います。
(ファミコンが出たころから見ると)ちょっと昔のPCゲームっぽい雰囲気です。
ボタンのレスポンスや動きの機敏さなどはほとんど問題なしですが、一つだけ気になったのはバトル中にキャンセルボタンと遠距離攻撃ボタンが共通なせいで、キャンセルしようとして弾を撃ってしまうことがあった程度でしょうか。
ちょっとドットが荒い感じもしますが、おおむね雰囲気があってよかったです。
エンカウントシステムについてですが、ボス敵・サブボス級の敵はシンボルエンカウントですが、ザコ敵はランダムエンカウントです。
また、自分が歩いているマップチップの種類によってエンカウント率がはっきり変わるというシステムを搭載していました。
よく考えたらドラクエとかもまあそうなんですが、エンカウント率0のチップなどもあるので個人的にちょっとびっくりしました。
エンカウント後のシステムは、一言でいうとPC版のザナドゥです。
体当たりするか遠距離攻撃を当てることで敵にダメージを与えるチャンスが発生します。ただし、主人公はタンク(盾役)に徹する必要があるので、基本的には体当たりを狙いに行くことになります。
また、途中加入する仲間はどのタイプであっても遠距離攻撃を狙い、敵が近づくと逃げ始めある程度距離ができたら遠距離攻撃を撃ちます。
この挙動を念頭に入れて自分の立ち位置を極力敵から攻撃されず、仲間の攻撃を当てることができる場所に移動するというのが戦術的で面白かったです。
もう一つ特筆すべきは、主人公と仲間2名のほかに「傭兵」を雇うことができ、任意のタイミングで傭兵に代わり戦ってもらうことができるということでしょうか。
ただし、傭兵を出すとオートバトルになってしまうのでそれが面倒に思ったため、私はあまり使いませんでした。
一応、一度傭兵を出して戻すと敵味方ともに初期位置に戻るという仕様を利用することもできそうでしたが、それもほとんど使いませんでした。
途中までは非常にいいバランスだと思いました。
終盤は「戦争は物量だ」と言わんばかりに回復アイテムを要求されるバランスです。
特色としては、敵の出現分布が「エンカウントした場所」ではなく「ストーリーの進み具合といま踏んでいるマップチップ」に依存するというシステムが結構よい味を出しています。
逆に行けるところはどこでも行けることになるので探索が非常に広範囲になる原因にもなりますが。
序盤~中盤はとにかく装備品更新がキモになります。
レベルがもりもり上がっていくのでそれもいいのですが、レベルはあくまで主人公の最大HPにだけ関与するようで、与ダメージ・被ダメージはあくまで装備品が大事でした。
終盤、特にラスト付近は、とにかくザコ戦は逃げ続けてボス戦の消耗を回復アイテムでしのぐという展開が続くため、戦は物量であり兵站であるということを思い知らされることになりました。
攻略としては、ユニークアイテムではないものが入っている青い宝箱はマップ切り替えで復活するため、ラストダンジョンの脇道に存在する「がんやく×30」を無限取得することで回復アイテムを補充できるので、これでラスボスも楽に勝てることでしょう。
なお、ザコ戦での逃げは確定成功します。これが非常にストレスフリーでよかったです。
全体的にストレスになる要素が少なく、ラストのバランスは若干厳しめには見えましたが攻略できそうな間隔はあったので良かったと思います。
面白さを全く言語化できている気がしませんが、少なくとも私はとても楽しめました。