ファミコンRPG探訪 完走した感想

番外編(3) ホワイトライオン伝説

ファミコンRPG探訪ではなく無念を晴らす枠(毎週土曜日10時~13時)でクリアしました。
やった感想を残しておこうと思います。

インターフェース

いたって普通のドラクエ方式でした。
操作に関してもっさり感などは感じられず、入出力で引っかかりを感じることはありませんでした。

見た目のきれいさ

ファミコンの中ではかなりこなれた部類だと思います。

バトルシステム

ランダムエンカウントで、フィールド上は割とエンカウント率が低くダンジョン内では高めといった印象でした。
少なくとも一歩で出まくるような感じではなかったですし、広めのフィールドを行き来するのに苦労しなかったです。

ただしバトルそのものが結構特殊な部類です。
自分自身も戦うことはできるものの、召喚アイテムを使って精霊を召喚して戦ってもらうというほうがメインになります。
精霊のタイプには、今風に言うなら近接DPS・魔法DPS・タンクの3種類が存在し、これを駆使して撃破していくことになります。

またレベルアップシステムが非常に独特で、バトルでは一切成長しません。バトル勝利で得られるものはお金のみです。
ではどうやってレベルアップするのかというと、ダンジョンの途中に落ちている「きぼうのかけら」を拾うと即座にレベルアップします。
したがって、いかにきぼうのかけらを取りこぼさずに進めるかというところが最大のポイントになっていきます。

もう少し細かい話を掘り下げると、精霊たちもその時同時にレベルアップするのですが、レベルアップするのはその時持っている精霊のみになります。
精霊も基本的には途中の脇道で仲間になるので、その脇道をやっていないとそもそもレベルアップせず、後から仲間にしても非常に弱く使い物にならないということになるという欠点がありました。

バトルの難易度・バランス

序盤はいいですが終盤は非常に厳しいです。

まずレベルアップのチャンスが限定的であるため、実質場所ごとにレベルキャップがかかっている状態になっています。
したがってその状態でいかに進めるかが考えどころではあるものの、精霊のレベルアップシステムのおかげで結局最初からついてきている槍の精霊をだして殴ればOKということになりがち(というかそれがド安定過ぎてほかの選択肢が微妙)でした。

次に回復機会の少なさが気になりました。
これは特に序盤で顕著ですが、このゲームには回復手段が3つしかありません。
・泉の精霊に話しかける(全回復だが場所限定)
・パンの実をつかう(50固定回復だが消耗品)
・レベルアップする(全回復だが機会限定)

序盤は金欠のためパンの実を切らしてピンチになりますし、後半は最大HPが500を超えるような状況の上に敵からの被ダメージが1ターン当たり100~150ぐらいまで跳ね上がってきて、パンの実をパンパンに食わないと進めなくなります。
そうなると逃げるしかないのですが、敵からの逃走率が体感6~7割ぐらいと若干低いようで下手すると4逃げ失敗ぐらいは当たり前・下手すれば7逃げ失敗などが発生していたため終盤は逃げ成功を祈るゲームになりがちでした。

ちなみにラスボスも相応に強かったです(2敗)

総合的にみて

レベルキャップがはっきり見えるゲームだったので人によって好みがわかれるところかと思います。
個人的には結構アドベンチャーゲームに近い感覚でした。
あと終盤の逃げ成功を祈るゾーンはレトフリじゃなかったら結構心が折れていた気がします。


文章:せかぴー(@second_pz