第16回 ATHENA[FC]
放送日時 :[1] 2012/01/14[2] 2012/01/21
プレイ機種:ファミコン
秋葉原ゲーム店にて1600円ほどで購入
所要時間 :7時間30分
難易度 :★★★★☆(システムに光るものはあるが心が折られる)
結果 :リスナーアンケートにてギブアップ

概要
第15回のドラゴンスクロールの快進撃もどこへやら、新年2本目のソフトはまさにパッケージ詐欺、いろんな意味で諸兄も無念を抱いたであろう「ATHENA」に決まった。
おおまかなストーリーはwikipediaより引用。
幻想界に迷い込んだビクトリー国の王女アテナは、次々現れる武器を使いこなし、行く手を阻む帝王ダンテ(Monarch Dante)の手先たちを叩き潰して進んでいく……。
出典:wikipedia
このゲームはアーケードゲームとしての登場が初出であり、ファミコン版はあの超有名な移植請負人マイクロニクス社が移植を担当。
タイトル画面に「CONTINUE」の文字があるのにカーソルが動かないので選べないという時点で嵐の予感を抱かざるを得ず、ゲームスタートすると何の説明もなく女の子がジャンプして暗転してビキニアーマーに変身、いざ始まると徒手空拳でケンカキックが攻撃方法となるなど、この時点でパッケージにだまされた感が否めない良く言えばがっかりゲーなのであった。
感想
操作とゲームシステム両面で攻めてくる超高難易度により、人によってはクソゲー扱いされても仕方ない一品だった。突っ込みどころが多く書ききれないような気がしてきたが一応列挙する。
○ アイテムによる装備ランクアップシステムが当時としては斬新
このゲームには4種類の武器があり、同種武器を連続で取るとレベルアップして「壁を壊す」「貫通するビームを出す」という能力が得られる。ただし、別種の武器を取ると初期段階に戻されてしまう。このシステム自体は良い。
また、防具も「頭」「体」「盾」の3種別々に用意されており色変更だけとはいえレベルアップ要素が目に見えるためモチベーションはあがる。被ダメージも目に見えて下がり有利になるため取る意味も出てくる。特定の敵にダメージを受け続けると壊れてしまいレベルが下がるという要素もある。
× 武器切り替えシステムが不親切
武器は敵を倒すと敵が落とすのだが、落とす武器は敵が持っている武器に依存する(ただし、見た目とは違うものを落とすやつもいる)そして、ほとんどの敵は「棍棒」を落とす。
冒頭で4種の武器があると書いたが、使える武器は実質「剣」の3段階目(要特殊アイテム)だけであり、ほかの武器は隙が大きいなどデメリットが大きいため取らないほうが良い。
したがって、敵を倒したときに出てくる武器を誤って取ってしまった時点で難易度が急上昇する。この事故が多発するので難易度が大きく上昇している
× 当たり判定が明らかに変
当たり判定は目に見えないものだが、目に見えておかしい。その上、被弾時の無敵時間がないため良く分からないうちに(数フレームで)全体力を削られてミスになることもある。
また、体力回復アイテムのハートを出す花(バラ?)が各所から生えてくるのだが、ちょっとジャンプしてから攻撃しないと当たらず、かつ左側からは異様に当てづらいという謎の仕様も存在する。
△ コンティニュー仕様が特殊
ゲーム内のアイテムに[K]という見た目の石版があるのだが、このアイテムは「ミス or ルートミス時に装備剥奪を防ぐ」か「ゲームオーバー時にコンティニュー可能にする」という性能であり、複数ストックができない。
そのため実質は残機がないときに石版を取ってゲームオーバーになった場合のみコンティニューが可能な仕様になっている。説明がない限り「あれ?CONTINUEにカーソルがいかねー?」で永遠の謎になってしまう。
△ その他
- 音楽がもう・・・。音だけはいいんだけどねーという、よくあるほめ言葉すら出ない。
- ほかのマイクロニクス社製品に負けず劣らずフレームレートが低くてカクカク
- その割には画面内に大量の弾幕を降らせた挙句、自機の操作受付時間が短くなるという誰得仕様
- 1UPアイテムが絶対取れないところにおいてある
- 特定武器じゃないと倒せないボスがいる
やるほうに対しても見るほうに対しても心を折るには十分な性能であり、リスナーアンケートにより60%オーバーの支持であえなくギブアップとなった。
ビキニアーマーであればなんでもよい方、アクションゲームに自信をお持ちの方は是非チャレンジしてみてはいかがだろうか。