第20回 ドラゴンバスターII 闇の封印[FC]
放送日時 :2012/02/018プレイ機種:ファミコン
秋葉原ゲーム屋にて380円で購入
試行時間 :3時間半
難易度 :★★★★★(精神を鍛えておくこと)
結果 :無念

概要
ドラゴン年にはドラゴンゲーが名を連ねるのであろうか、第20回は「ドラゴンバスターII」である。
おやくそくのストーリーコーナーは検索しても出てこなかったのでおやすみ。
ゲームシステム
十字キーで自機操作、Aボタンはアイテム回収、Bボタンは弓矢で攻撃。ここまではいいとして、なんとセレクトボタンで建物への侵入/建物からの脱出である。「建物をセレクトする」という意味であろうかどうか推測の域を出ないが、斬新かつ不親切極まりない操作である。しかしこれは序曲に過ぎない。
ゲームはフィールドとダンジョンの2つのパートに分かれる。ステージ上のフィールドにはダンジョンが複数あり、最終目的地「ドラゴン山」内部にはドラゴンが生息している。そのドラゴンを倒すことができればステージクリアとなる。全6ステージとのこと。
フィールドに配置されたダンジョンを選んで進入し、内部に複数存在する中型の敵(前作で言うところのルームガーダー)のうちいずれかを倒すと出現する鍵を取得し、どこかにある扉をくぐればダンジョンクリアとなりダンジョンは消滅する。また、ダンジョンの種類によっては「カヌー」「斧」などフィールドを有利に進められるアイテムを手に入れられる。
感想
普段あまりゲームをけなすことはしないのですがあえて言いましょう。ドラゴンバスターIIがお好きな諸氏には申し訳ないですが、つまらないゲームでした。
× 無音
ダンジョンに入ると音楽がない。製作側の考えもあるのだろうがこれは到底受け入れられない。
演出効果として無音があるのと、メインが無音なのは別物である。
× ダンジョン構成が単調
ダンジョンの見かけによって中の構造は変化するのだが、ランダムと見せかけて1種類につき2パターン程度しかない固定型ダンジョンである。
見た目がほとんどかわらず、嫌がらせのように部屋の形まで似ているため迷いやすい。
× 理不尽さにより難易度が高くなっている
普通のアクションゲームとしてみれば序盤はやさしい難易度だが、後半3ステージは急激に難しくなる。難易度を上昇させている原因として次の5つが考えられる。
- 敵の動きがいやらしくなるため回避されやすくなる
- 敵の攻撃が体当たり主体で、かつ動きが早いためダメージを喰らいやすい
- しまいには敵が自分の攻撃を反射する
- 主人公の攻撃(弓)には弾数制限がある上、コンティニューすると初期状態の10発に戻る
- 主人公の攻撃が単発で、攻撃失敗=被ダメほぼ確定
いずれもシステム面で難易度を上昇させているもので、プレイヤーの腕をあげることで克服しづらい。
敵がすごいスピードで体当たりしてくる → 主人公の周りをうろうろし始める → 弓があたらない → 連続ダメージ死 の理不尽コンボを喰らうとやる気がそがれること請け合い。是非体験し、人生の無常を悟ってほしい。
× 無駄にランダム制がある
ダンジョンの見た目が固定なのに、ルームガーダーが落とすアイテムがランダムであるため、鍵を毎回探さなければならない。
被ダメージ確率が高いルームガーダーを殲滅するのはかなり厳しく、ダンジョン1つを攻略するために残機をつぶしまくることもしばしばである。
ダンジョンの形・ルームガーダーの出現位置がまったく一緒なのにドロップアイテム(といっても鍵だが)の場所のみ変化するため、デジャヴ感を味わうにはうってつけ。
△ ステージクリアごとにエンディングのようなデモが入る
「NKT…」→「俺たちの戦いはこれからだ!」みたいなデモが毎ステージ挿入されて微妙な気持ちになる。
というか、1面クリア時に女の子が「俺たちの戦いはこれからだ!(要約)」と言ってくれる。
総じて考えてみると、このゲームは「力を入れるところを間違え、かつ手を抜くところも間違っている」ゲームだと感じられた。ここをどう伸ばせば面白くなりそうという点が見つけられず、残念な作業感が残った。